まうごつ暑かバイ!

午後から熊本に移動。今回は3泊4日の予定。
3日間は意図的に何も予定を入れなかった。
テレビもつまらなく、インターネットもないので
なんだかキャンプに行ったような感じだったが時間を作って
今まで避けてきた話題を持ち出さなければ、と考えていた。
つまり両親も年をとってきたし、今後どうするのか、という話だ。
日本の習慣で言えば、また親の期待としても長男である自分が熊本に戻り
両親の世話をするのが当たり前の話だ。
  
ところが、実際にはそんなにシンプルではないのが人生だ。
まずうちの子供は日本語がかなり不自由で、日本の学校ではまともにやっていけない。
自分の仕事の問題もあるし、女房が熊本で生活できるか、などなど...
いつも考えていることだが、親と面と向かうと話のきっかけがつかめない。
おふくろは以前から「帰って来い、いつ帰ってくるとや?」と聞いていたが
晩酌をしていたら、突然親父のほうから「それでわりゃ、将来帰ってくっとか?」と聞いてきた。
これまでこの話題には一切触れなかった親父から聞かれて、正直に答えるしかなかった。
もちろん子供の教育や、仕事は言い訳に過ぎないのだろうが、熊本に帰るのは難しい、と答えた。
いまのところ自分が跡取りであるけれど、例えば姉達に土地や畑などを譲ってもかまわないとも言った。
親父もわかっていたので、無理に帰って来いなどとは言わなかったが
お互いに辛い質問、辛い答えだった。
  
これですべて解決したわけではないが、アメリカに移住して16年後にやっと話し合えるようになった。
この先具体的にどうすればいいのかわからないが、あまり先送りにできない問題。
女房の両親とも同じような話をしなければいけない。
気は重いが、なんとかして皆がハッピーになるような解決策を見出さなければ。
人生のなかで最も難しい問題なのかも。
  
ただ親父とこういう話ができるようになったのは嬉しい。
お互い正直なところを話せたし。
本当になんとか皆をハッピーにしたい。難しいか...