転職について

ペンキ塗りの合間に、会社に行ってきた。
いわゆるExit Interviewというもの。HRの人と30分ほどミーティング。
会社を辞める理由を聞かれたり、保険などのベネフィットの説明をうけた。
実は、このHRの担当者もすでにレイオフになることが決まっており
辞めるもの同士、気楽に話し合った。
  
転職の理由については、いろいろある。
気に食わないこと、いやなこともあったし、きらいなやつもいた。
ただ、せまい業界なので、上司に辞表を叩き付け「こんな会社、やめてやるー!」
などと叫んで去っていくわけにもいかないし、そんなつもりもない。
一番の理由は、同じ会社で、同じ仲間達と、同じようなことを出来るのは
5-6年が限度だから。これは、自分が飽き性なためだろう。
今の会社は8年もいた訳で、自分なりの限度はとっくの昔に超えていた。
終身雇用の日本とは違って、シリコンバレーで何年も転職せずにいると
「ひょっとして、この人転職できない人?」みたいに見られるのも事実。
また、同じ会社に長く居れば居るほど、会社自体や同僚達と離れずらくなることもあるだろう。
8年もいたので、すっかり社内では名が知れ渡り、それなりの尊敬も集め、発言力もついた。
非常にComfortableな、ぬるま湯状態だった。
これがいけない。
また全てを捨てて、土台から築き上げていきたい。
誰も、自分のことを知らない会社で。
同僚やおえらいさん達からひきとめの説得があった時、そんな話をしたら
「なんでせっかく築き上げたものを捨てるのか?」と言う人と
「あんたの気持ちは、よーくわかる。」という人たちにわかれた。
ほとんどの人は理解してくれたと思う。
  
だれかに言われて気が付いたが、前回の転職が2001年2月。
ドットコムバブルがはじけた頃だった。
今回は世界的な不況の真っ只中。 自分はどうも不況になると、転職するらしい。
失業率が10%を越える中、転職なんか無理だろう...と思っている人も
いるだろうが、真面目にやっている人、実力のある人はいつでも転職できるもんです。
世の中の流れに逆らってみるのも、楽しいもんだ。