正しいSandbagging

サンドバッグ=土嚢(どのう)とは、布袋の中に土砂を詰めて用いる土木資材のこと。適宜、土砂を詰め袋を縛り積み上げることで、水や土砂の移動を妨げることができることから水害時の応急対策や土木工事全般に用いられるほか、爆発物の処理、銃弾を防ぐ遮蔽物などにも用いられる。とWikipediaには出ている。
しかしSandbagging(サンドバギング)となるとちょっと意味が違ってくる。
仕事で3-4ヶ月で出来ることを「いやぁ〜、このプロジェクトは絶対に6ヶ月かかりますよぉー。」などとお偉いさんに説明すると、すぐに「お前またSandbaggingしてるだろう!?」とにらまれる。
まあ、絶対に遅れることが許されないプロジェクト等ならそれもしょうがない話。
連休中にサンフランーオークランド間のベイブリッジを閉鎖して、大工事を成し遂げたCalTran。
予定していた作業は、天候不順の場合などに備えて、約30時間のSandbaggingをしていたのは知っていた。
しかし、同時に行った定期点検で、橋の一部に大きなひびが見つかって「いやぁ〜、これを直すのにはあと丸一日余分にかかりますよぉー。」と世間に発表した。
連休明けの火曜日午前5時に開通予定だったのが、24時間遅れで水曜日午前5時になると言った。確かに言った。
ベイブリッジを使う正直な人々は、電車通勤にしたり、他の橋まで迂回したり、迂回した橋で事故があって大渋滞に巻き込まれたり...
そんな中、CalTranは当初の予定の約2時間遅れで開けてしまった。
なんと22時間ものSandbagging。
24時間の遅れをたったの2時間で収めた、のか、たったの2時間遅れの仕事を24時間と水増し発表したのか。
どちらにしても、いつもSandbaggingを見破られ、全く余裕のないスケジュールであくせくしている自分には、うらやましい限りである。