Dr. Clyde Wilson - Complete Nutritionセミナーに参加した

コーチLarryがウルトラマラソンをやっている時に、食事や栄養面のアドバイザーだった、スタンフォード, UCSF大学のDr. Clyde Wilsonセミナーに行って来た。プロのマラソン(Ryan Hallなど)選手、NFLや大学の自転車部、トライアスリートのアドバイザーもしていてアスリートの栄養管理に熟知している(と本人が言っていた)。
  
1時間半の短い時間にかなりの内容を詰め込もうとして、多少消化不良の感もあったが、これまで「ちゃんと運動しているんだから、食べたいもの食べて、酒も飲みたいだけ飲むんだ!」的な考えだった自分にはかなりためになった。血圧もコレステロールも高く、実は全然健康体ではないので、かなり以前から女房に食事を改善する様にうるさく言われていたのだが全く聞く耳持たなかった。今回のセミナーも実はあまり乗り気ではなかったのだが、日本人が弱い『外圧』に頼りでもしないとマラソンを走れる体にならないのでは、との危機感からGさん達と行くはめになった。
  
Dr.Wilson自身も言っていたが、食事や栄養管理には様々な意見が会って頭が混乱してしまう(アトキンスとかなんとか)。短いセミナーで彼が一番強調していたのは、例えばピザが好きな人に「ピザは健康に悪いからやめなさい。野菜と豆腐だけ食べなさい。」と言っても続かない。食べるもの、食事の仕方を大幅に変えるのではなく、重要な部分の2割を改善し、ほかの8割(ほとんど)の食事はそのままで、効果としては逆に8割を改善していくのが彼の目標らしい。いわゆる80:20 Pareto principle(パレートの法則?)か。
  
実際には、例えば吸収の早い白米、ホワイトブレッド、バナナ、エナジーバー等を一気に食べてしまうと、炭水化物がうまく筋肉に取り込まれずオーバーフローして脂肪になってしまう。自分も朝はホワイトブレッドのトースト2枚に甘いジャムや蜂蜜をつけて食べるが、これでは逆効果で必要なエネルギーがうまく貯蓄出来ない。 これをトースト1枚だけか、あるいは全粒粉(Whole grain)のパン1枚に変えて、生の緑黄色野菜(ブロコッリ、セロリ等)を同じ量くらい一緒に食べる。生野菜が炭水化物の吸収の速度を落とし、耐久レースでは重要な燃料がうまく筋肉中に入っていくらしい。その他にも動物性脂肪ではなく植物性のもの等、これまで女房が口をすっぱくして私に言い聞かせて来たのと同じ様な事を話していた。スタンフォードの先生に言われるとやる気になる、ひねくれた性格はどうしようも無いが、帰りにスーパーでいかにもまずそうなパンや野菜、Omega-3のサプリなどを買って来たのは進歩だろう。
  
宿題として、これからの食事をまじめに考えてみようと思っている。こんなワークシートももらって来た。朝食はなんとかなりそうだが、問題は毎日外食の昼飯。まあ、ランチを持って行けば良いのだが、外に食べに行くのが息抜きになっているし、これをやめるのはつらい。。。 ディナーは女房にお願いして特別メニューにしてもらおうかと思うが、これまで彼女の忠告を無視してきたので言い出すのがちょっと恐ろしい。
でも今年はマラソンのために出来る事は全てやり尽くしたい。栄養管理なんて基本中の基本なんだが、これまでと同じ事をやっていてはダメだ、とやっと気づいた。がんばりたい。