無口について

VideoSilo.comに送っておいた古いビデオテープ26本が、DVDにコピーされて返って来た。
息子が生まれた当時のビデオなどを見ながら、家族で大笑いした。
娘は、本人も認めるよう、かなりデブでお世辞にもかわいい赤ちゃんではなかった。
でも最近はすっかり顔が細くなり、親バカを差し引いてもかなり美人顔。(まさに親バカ?)
息子は赤ちゃんの頃から目が大きく、顔が整っている。
でも4歳くらいから、お調子者の本領発揮しているのがよくわかる。
女房も、信じられないくらい若い。思わず「こんな頃もあったんだ〜。」と言ってしまう。
同時に、「パパもあの頃はもうちょっとしゃべってたのに...」とちくり。
確かにそうだし、いまより全然笑顔が多い。娘にまで、「年取ったね、」みたいなこと言われる。
  
自分でも無口な方だと思うし、回りからもそう言われる、特にアメリカでは。
女房にはいつも「なんかしゃべれ!」と脅されている。
プレッシャーがかかると、ますます何をしゃべっていいかわからなくなる。
そんでもってなんか変なことを口走り、墓穴を掘ってしまう。で、ますます無口になる。
この悪循環を断ち切りたいものだが、こんな状態が何年も続いている。
男友達とは、気軽にしゃべるんだけどなあ。 やはり女性としゃべるのはいまもって苦手である。
  
しかし、だからといっておしゃべりな男にはなりたくない。
無口で、感情を押し殺したような、日本人的、武士道的美学はアメリカではなかなか理解を得ない。
もちろん、現代の女性、奥方たちにはうけが悪い。
率直に自分の感情を表現し、一日に何度も「愛してる」なんて言う連中を見てると鳥肌が立つ。
会社でも、些細な事で怒ったり、パニックになったりしてる人を見ると、思わず軽蔑の目で見てしまう。
そんな時「お前はいつでも冷静だな!?」などと言われ、鼻で笑ってしまう。
その反面、このペースでますます無口になると、私はあと数年で貝になってしまいそう。
少しだけ反省して、今日から重い口を開こう、いや開く努力を始めよう...でも明日からにしよう...