I’m not alone...

San Jose Mercury Newsにちょっと気になるデータが出ていた。

アメリカの永住権(グリーンカード)を取得してから、10年以内に市民権を取得する割合を国別にグラフ化したもの。
1995年から2005年の10年間で、なんと日本は他国をおさえて、最低の8パーセントで堂々の一位だった。
確かに、いわゆる『永住組』の知り合いも、グリーンカードは転職などに必要なので必ずとるが、市民権となると「あんまりメリットもないし...」と躊躇する人が多いのが事実。
そういう自分も、2001年にグリーンカードを取得してさっさと転職はしたものの、いまだに日本国民である。
理由としては

  • 永住権だけで特に不便はない
  • 日本国籍をあきらめるふんぎりがつかない
  • 選挙権は、特に欲しくない
  • 別に税金とかのメリットがあるわけでもない
  • 市民権を必要とする仕事(軍事関係など)に就く必要がない
  • 陪審員に選ばれ、人を裁くようなはめになりたくない
  • 本当にこのままアメリカに永住するのか?との疑問がないこともない

市民権がないとソシャルセキュリティ年金がもらえないかもしれないとか、非常時にアメリカ政府は永住者より市民権保持者を優先するなど等、都市伝説に近いうわさもあるが、本当はどうなんだろう?
またうちの場合、娘はアメリカ生まれで2重国籍だが息子はシンガポール生まれの日本人。
彼はおそらくアメリカで生きていくだろうから、国籍がないとかわいそうだし...悩む。
もう少し息子が大きくなったら聞いてみよう、「アメリカ人になりたいか?」と。
自分がそう聞かれたら、答えは多分「No」なんだと思う。
やはり日本人は、なんだかんだ言いながら自分の国を愛しているんじゃないか、と思わせるデータだった。