エコの矛盾

先週同僚達とランチをしている時、ここ数年のエコブームで家電製品、ヒーターやエアコン、電球などをEnergy Star(省電力型のもの)に買い換えたり、家の窓を2重構造の物に替えたりしているのに、PG&Eに払う金は一向に減らないよね、と言う意見で一致した。
たしかに我が家も、省エネルギーになることは進んでやっているが、PG&Eの請求書を見て「おっ、だいぶ安くなったなぁ!」と思ったことはない。
でも、技術者たるもの感情論で物を言っちゃいかん。ちゃんとデーターを確認しよう。
知らなかったが、PG&Eのウェブサイトで過去2年間のガス、電気の使用量や料金をグラフで見れるようになっていた。
上から1ヶ月当たりの電気使用量、ガス使用量そして合計の料金。 2008年3月から今年2月まで。

確かに、ここ2年ガス、電気使用量とも減っていない。逆にちょっと増えているようだ。
  
電気の使用量は年間を通じてほぼ一定している。
これは我が家では夏の暑い日にもあまりエアコンを使わないためだろう。
それに比べて、暖房は普通に使う。
下のグラフを見るとHeating Degree Days(暖房が必要な日数?)とガス使用量は見事に一致している。
ちなみにサーモスタットで朝晩だけ華氏70度に設定している。

1日当たりの料金で見ると、電気は一日$1-1.50、ガスは夏場は1日$1程度だが、冬は$3くらいまで上がる。
  
で、結論は皆が感じていた矛盾感が証明されたことになる。
高い金出して買ったEnergy Starの家電製品や窓などの効果は、少なくとも天気がいいカリフォルニアではあまり節約の効果はないようだ。
これから買い物する時はちょっと考えを変えよう。