タイの洪水、50日の奇跡
社長からタイ洪水で2mの泥水に冠水してしまった工場の復旧状況の経過報告があった。
洪水が始まってからきょうまでの50日間くらいを30分ほどのビデオにしたものを観た。
タイや世界全国から集まった社員の英雄的な働きで、驚異的な復旧が進んでいる、とは聞いていた。
しかし、正直なところ冷めた目で見ている部分があった。
泥水に何週間も浸かっていた製造装置をクレーンで引き揚げ、全てバラバラにして洗浄し組み立て直しているなどと聞いても「そんな無駄な事して...」と思っていた。
以前に工場で天井から水漏れが有り、もろに水をかぶった装置を復旧したことがあるが、たったの1台でも本当に大変だったので、そんな何百台もの装置をいちいち復旧させられるものか、と考えていた。
確かに焼け石に水なのかも知れないが、昨日洪水後初めての製品がタイで作られたそうだ。
自分の家はすっかり浸水しているのに、会社に来て復旧作業にあたる社員。
ここサンノゼからも1ヶ月以上タイに行きっぱなしのひともいる。
社長も、車が通れない中ボートで各地の復旧作業所を回って来たらしい。
そんな人達の努力で作った製品。
これにはちょっとグッと来てしまったな。
まだまだ先は長いのだろうが、がんばって下さい、としか言い様が無い。
ひょっとしたら、この会社は災害を乗り越えてさらに強くなりそうな予感がする。
... と言いつつ自社株を今日売ってしまうとこが自分でもいまいちわからないなぁ。*1
*1:げげ、今朝見たら自社株が二桁台の伸び! 売らなきゃ良かった... 自分の会社をもっと信用しましょう。