悲しい知らせ

自分がアメリカに来るきっかけを作ってくれた人が亡くなった。英語もろくに喋れなかった自分をたった一つの質問だけで雇ってくれた。
「お前はアメリカに来て俺と仕事がしたいか?」
「もちろんです。」
それだけ。この後彼は私と握手をして、"Deal!" と言って笑った。思えばあれが入社面接だったのか。 もちろん、その前から日本で取引先として一緒に仕事はした事はあったのだが、あまりのフランクさに当時は驚いた。給料や条件の話を何もせずに決まってしまったのだから、双方ともいい加減だったのだろう。
いつもコカコーラとタバコを愛し、古いボルボに何度もエンジンを積み直して、サンダル履きで乗っていたボス。 R.I.P. Les...