NYC Marathon (ネガティブ編)

ニューヨークシティマラソンがキャンセルされた件について聞かれると、"Right decision, wrong timing"となるべく平静を装って答えるようにしている。「ハリケーンサンディの被害者の事を考えると正しい判断ですね。でもタイミングがちょっと遅すぎましたね。」と。はぁ〜... このやり取りを何回も繰り返すかと思と気が重い。ノコノコとニューヨークまで出かけて行ってバカみたいだし…
海外や遠くから参加するランナーはほとんど金曜日までにニューヨークに到着したであろう。 それを待ち構えたようにキャンセルを発表したBloomberg市長にも、少しの政治的ダメージを受けつつ、市に対する経済的ダメージを最小限に留めた強かな判断だったのでは、との疑念や怒りもわいてくる。「残念でした。」と笑顔で答えつつやはり内心穏やかではないのがほとんどのランナー達の本音では?
諦めきれない人達は今朝セントラルパークを4周(約40km)走ったり、あるいはマラソンコースを走る強者たちもいるようだ。気持ちはよーく分かる。実際自分もセントラルパークに走りに行ったが、結局マンハッタンをグルリと20マイルくらい走ってしまった。
せっかくここまで来たから復旧のボランティアをしようといろいろ問い合わせたが、来週の火曜日以降しか無いと言われた。ホテル代ももったいないので予定を切り上げて帰りの準備をしていたら、ランナー達が大勢被害の大きいStaten islandに向かう様子が報道されていた。 知れせてくれよ〜、まったく。
まあ、マンハッタンを走った事で気持ちの整理もついた。 ある意味自分の中でマラソンがすべてみたいな感じになっていたので、今回の事でちょっと頭が冷えた気がする。 これからは毎日何の心配も無く走れることに感謝しなければ。