Jenny's Light 10K Run, 産後うつ病の悲劇を無くしたい

Los Gatosのプロトライアスリート、Becky Lavelleとその家族によって2008年に始まったチャリティラン。いつも走っているVasona Lake周辺を走るイベント。Kids Run, 5Kなどもあり、かなりの人数が集まった様だ。このタイトルにあるJennyと主催者のBeckyさんは双子。このチャリティを始めたきっかけとしてFBページにこう書いてあった。

On December 19, 2007, Jennifer and Graham Gibbs Bankston tragically passed away. Jenny suffered silently with postpartum depression but her symptoms could have been detected and treated. Jenny’s Light was created by her family to be a source of information, hope and inspiration. We strive to stop this type of tragedy from happening to others. The mission of Jenny’s Light is to improve and save lives by increasing awareness of all perinatal mood disorders including postpartum depression.

  
Jennyさんは人知れず産後のうつ病にかかっていて、彼女と彼女の赤ちゃんが亡くなった。 "tragically passed away"という部分が気にかかったので調べてみたら、母親であるJennyさんが生後7週間の赤ちゃんを射殺し、その後自分も自殺した、悲惨な事件だったようだ。 悲しすぎる。。。
周産期、産後のうつやメンタルヘルスについての予備知識もあまり無かった。周りから見ると、赤ちゃんを授かった母親は、皆幸せなんだろう、とつい思い込みがちだ。しかし、実際には15%くらいの人は妊娠中や産後のうつ症状に悩まされるらしい。それでも、「子供を授かったのに幸せを感じないのは自分のせい。」などと自分を責めたり、将来に対して希望を失ったりしてしまうらしい。Jennyさんも、姉妹や家族の前では明るく振る舞い、事件の1時間半前にも母親と電話でクリスマスの話をしたり、ごく普通に見えた様だ。しかし彼女はその数時間前にスポーツ用品店で銃を購入していたのだ。。。
彼女は仕事を辞めて主婦になった事に戸惑いを感じたり、授乳がうまくいかず悩んでいて、夜眠れない日々が続いていたらしい。周りの人達に少しでも産後のうつ病の知識があったら、その兆候をつかんでJennyと子供の命は救えたかも知れない、との願いで始まったこのチャリティ。普通のレースを走るのも楽しいが、ラン友たちと楽しく走って、そして少しでもチャリティに貢献出来るのならいつでも参加したい。