芸術家な息子

週末にアートクラスに通っている息子。正直、16歳になってもアートクラスに通うかぁ、と体育会系のオヤジは少し疑問に感じていた部分はある。絵を描いたり、芸術作品を創るより一緒に走りに行こうぜ、みたいな。芸術が理解出来ないオヤジとしては当然のリアクションだと思う。しかし、最近の息子の作品は素人目にみても素晴らしい。ただ自分は素人なので、単なる親バカで素晴らしく見えるのでは、と思う部分もあった。
それでもアートの先生が「この作品はすんばらしい!」としつこく言うので、ロスガトス美術館が主催した2014 Santa Clara County-wide High School Art Exhibitionに出そうと言う事になった。まずは家で作品の写真を撮り、それを提出して書類審査。カーテンを使ったりしてなんとかそれらしい写真を撮った。

  
去年の作品などを見ていたら、あくまで素人目だが、息子の作品の方が断然素晴らしい。これはひょっとしたら、ひょっとするかぁ、と思いつつ今日のレセプションに参加した。このロスガトス美術館は小さな一軒家くらいの大きさで、そこにそらく数百名が押し寄せ大混雑。アワードが発表になるまで外で時間をつぶした。




  
そして午後7時、各部門のアワードが発表される。絵画部門、写真、ミックスメディアそして息子が出しているのはSculpture(彫刻、陶芸)部門。息子の名前は呼ばれなかった。。。少しがっかりしてその場を離れようとした瞬間「Best in Show(最優秀賞)の発表です。」 お、もしや、いやぁ、まさか、と思いつつ耳を澄ませると息子の名前が呼ばれた。。。「ええ〜、俺の息子だ!」と慌てて近づき写真を撮ったが、興奮でブレブレ。。。」外で待っていた女房の所に走って行き知らせる。その後、息子はまるでセレブ扱いw 他の入賞者の真ん中で写真を撮ったり、スポンサーの夫婦と写真を撮ったり、大忙し。普段感情を顔に出さない息子も、この時ばかりは精一杯笑顔を作っていた。
  
いやぁ〜、息子も嬉しいだろうが自分も嬉しい。本人にとっては大きな自信となるだろう。なんだか息子が急に頼もしく見えて来た。大人になった瞬間だろうか。そう言えば、この作品に説明の文章を書くようにと言われて書いたのがこれ。世の中の事、結構理解してるんだな。頼もしいぞ、息子よ。

The world, as calm and beautiful as it may seem, is disorderly. There are billions of stories unfolding all at the same time; consequently, it is nearly impossible to make sense of the world as a whole. If we focus on one specific story at a time, however, we can begin to understand what is happening around us. The house I’ve created reflects this disorder as it, like the world, contains multiple situations.