Fiat 500 Abarth

アメリカ人はAbarthの発音が曖昧である。もちろんアバルトとは言わない。Forumにもいろんな意見があった。

1) Ah'-bart(h), in a sexy Romanian/Italian female voice, emphasis on the first syllable and the very slightest hint of an h at the end of the word... maybe 90% hard "T" and 10% soft "th";

2) ah-Barthhh', emphasis on last syllable and lots of "th" afterward (two hankies worth, in the tight quarters of the car!)

3) ah-Bart', emphasis on last syllable and hard "t" at end.

4) Ah'-bart, emphasis on the first syllable and hard "t" at the end.
  
個人的には3)が好みかな。
  
Fiatには深い思い入れがある。アメリカに渡ってすぐの頃、1975年式 Fiat 124 Spiderに乗っていた。たったの$2,000くらいだったがとにかく一目惚れ。コンディションはかなり悪かったが衝動買いしてしまい、毎週のように修理、調整に悩まされた。"Fix It Again, Tony!"に代表される品質、信頼性の悪さは評判通り。それでも惚れてしまう何かがあった。長女が生まれた時に、さすがに2シーターのオープンカーではまずいだろうと思い、Fiatを手放してJeepを買った。それが19年前。
  
忘れられない恋人は誰にでもいるもんで、本日19年ぶりにFiatと再び恋に落ちた。Fiat 500 Abarth。昔のチンクェチェントをそのまま再現した様な愛らしさ。しかし、1.4リッターのエンジンは目一杯チューンされ160馬力。そしてマフラー(サイレンサー)無しのエグゾースト。「ライオンの鳴き声を出す羊」とでも言おうか、早朝ご近所全体を起こしてしまいそうなうるささ。
一旦走り始めると、まさに軽快。特に山道やワインディングロードでは最高に楽しい。ストレスの多い仕事に行く時、唯一の楽しみがこいつを運転する事。疲れているときもつい微笑んでしまう。最高の、おとなのおもちゃ。