アルマーニ詐欺に気をつけて

仕事帰りにキャンベルのSports Basement (Pruneyard shopping mall)に寄った。何も買わずに帰ろうと車に乗ったら、隣に停めてあった白いレクサス(だと思う)のSUVに乗った中年の男性が紙の地図を持って何か言っている。窓を開けて聞いてみると「サンフランの空港はどこですか?」と聞いている。かなりアクセントがあって聞きづらかったので聞き直したら、「あなた、イタリアの車に乗ってるので話しかけました。」と人なつこっそうな笑顔で話しかけてくる。
しょうがねぇなぁ〜、と車を下りて地図を見ながら空港までの道順を説明する。どんくさそうなおっさんは、「お〜、ありがとう。助かりまし〜た。あなたイタリアに来たら、私助けま〜す。これ、私の名刺です。」と満面の笑みで言う。

  
一瞬、「ええ〜、あんたの名前ジョルジオ•アルマーニ!?」と聞いたら、「お〜、いいえ、この会社で働いてま〜す。今日は、何だっけ、サンタナロー?でファッションショーでした。昨日はモスコーニセンターで。」そう言いながらカタログや、ショーの資料らしき物をチラチラと見せる。「ショーはうまくいきました。」と嬉しそうに言うので、こっちまで嬉しくなった。
  
さて、そろそろ帰ろうかと思ったがこのおっさんしゃべり続ける。ちょっとうんざりしかけた頃に「あなた、ファッション好き?好きでしょう!」 え、それは俺がお洒落ってことかい? 「いやぁ〜、そう好きだね〜」と答えると、「実はファッションショーのサンプルが残ってて、イタリアに持って帰るとこなんです。でも、空港で税金払わなきゃいけないんでどうしようかと思ってって。。。」「。。。」「あなたに合うスーツありますよ。ああ、奥さんいる? きっと奥さんに合うのもあるある。」「。。。」
  
ここで気がついた。こりゃ詐欺だ。まあ、脅されたりした訳じゃないので、「いやぁ、もう行かなきゃ。」くらいの感じでその場を立ち去った。家に帰って調べたら、東海岸(ニューヨークとか)でかなり出没してるらしい。引っかかって偽の皮ジャケットを買った人、ただでくれると言われて、悪いなぁと思いATMでお金をおろしてあげた人など結構いる。アホか、と思うが例のLINE乗っ取り詐欺にかかる人もいるくらいだからなぁ。
FBの友達によると10年以上に同じ手口にあったらしい。はは〜、ナイジェリア詐欺とならんでアルマーニ詐欺は詐欺屋さんの教科書に出てるのかも。気をつけましょう。