平成28年(2016年)熊本地震

いつもは午前5時過ぎくらいから目が覚めてしまって、意味もなくスマホをチェックしたりしているのだが、今日に限って6時過ぎまで熟睡。少し風邪気味だったせいかな。そして起きた頃には友達や知り合いから多くのメッセージが入っていた。何事かと思いみてみると「熊本で震度7地震!」と書いてあった。飛び起きてキッチンに行き、生家に電話してみるが誰も出ない。親父の携帯にかけても留守電に行ってしまう。とりあえず姉貴にLINEでメッセージを送るがすぐには見ていないようだった。ニュースを調べてみると地震発生から30分くらいしか経っていなかった。そして驚いたのは震源地が生家があって、両親が住んでいる町。友人たちは地震発生の直後にメッセージを送ってくれたらしい。夜の間は家の電話も鳴らないようにしているし、スマホも"Do Not Disturb"モードにしてある。メッセージのお知らせも出なかったのでぐっすり寝ていたのだ。
  
10分ほどしたら姉からLINEで返事が来て「これから両親の様子を見に行く。」とのこと。姉と彼女の家族は無事のようだ。その20分後くらいに電話をかけ続けていたらやっとお袋が出た。耳が遠く、少し痴呆が始まっているらしいが、かなりの揺れに動揺している様子は分かった。そのうちに姪っ子が生家に到着したらしく電話に出てくれた。「ばあちゃんは無事、じいちゃんは近所の様子を見に出かけた。」と聞いて一安心。屋根瓦がかなり落ちたとおふくろや姉貴からも聞いたが、それ以外に家屋倒壊などの被害は無いようだ。戦後すぐに山から下りてきて建てられた家。すでに築70年ほどだろうか。もちろん耐震対策など何もしていない家なので心配したが、逆に昔の農家の家は大工さんがちゃんと建てているのだろうか。
  
もう一人の姉も生家に駆けつけて無事が確認できた。しかし停電しているし、かなり大きな余震が続いているようでしばらくは姉の車で待機していたらしい。一夜明けて連絡を取ってみたが、やはり屋根瓦が落ちたのと、隣のブロック塀が倒れたくらいしか伝わってこない。ニュースで見ると住宅街の辺り(うちは農村地帯の方)の被害が大きいようだ。亡くなった方もいるし、大きな被害が出ているのも事実だが、姉からのメッセージでは運転もできているようだし、ほとんどの地区は落ち着いてきている感じを受けた。しかしマスコミの報道を見るとまるでこの世の終わり。。。この温度差は何だろう。むやみに被害の大きさを誇張して伝えるのはやめて欲しい。
  
今回の件で一番感じたのは緊急時の連絡方法の大切さ。LINEは以前にアカウントを乗っ取られてやめていたのだが、姉とだけ連絡用に再開していた。これのおかげで連絡がついたが、夜だと向こうから連絡が来てもお知らせが出ない。生家にwebcamでも取り付ければ良いのだが、何となく両親を監視しているようだし。。。その昔、ネットに繋いでお湯を沸かしたら通知が入る、iポットみたいなものもあった。年老いた両親でも簡単に使える連絡用のものを探してみよう。まあ、一番いいのは自分が日本に戻って親の面倒を見れば良いのだが。。。いろいろ考えさせられる地震だった。