ビジネスクラスの価値

今の会社は、5時間以上の国際線フライトは基本的にビジネスクラスを出してくれる。
ホテル等も結構いいホテルと契約を結んでいて快適だ。本当にありがたい。
前の会社などは会長自身が進んでエコノミークラスで飛んでいたので、下の人間は当然エコノミーだった。
工場のあるシンガポールまで、約17時間のフライト。エコノミークラスで17時間はつらい、非常につらい。
もともと飛行機の中では眠れないたちだし、機内食も好きではない。
見ず知らずの人とあんなにくっついて長い時間過ごしたり、後ろからぼこぼこと人の背もたれを蹴飛ばすやつに腹を立てたりと、精神的なストレスもかなりのものである。
その点ビジネスクラスは最近ではシートがフルフラット(少なくともノースウエストは)になるし、食事もおいしい、もちろんサービスもエコノミーに比べれば断然良い。
東京から帰るときなど、食事をしてそのあとごろごろ横になっていたらあっと言う間に着いてしまった(と感じた)。
会社に感謝しつつ、いつまでもこのポリシーが続くことを願うのみである。
しかし、高い。
会社はノースと何らかの契約をしているらしいが、往復で$5,000近い。
プライベートではまず、と言うか絶対使わないであろう。
そんな金があったら、家族全員をハワイ旅行に連れて行ける。
エコノミー料金に比べると、だいたい5倍くらいするのだろうか?
シートの大きさから行くと、ビジネスクラスのシートはエコノミーの倍くらいの場所をとるとしても計算が合わない。
食事も確かに豪華だが、コスト的に5倍って事はないだろうし、オンデマンドの映画などのサービスもそれほどのコストがかかるとも思えない。
それでもビジネスクラスは満席だったから、高い高いと文句を言うのは自分だけなのか?
せめて新幹線の自由席とグリーン車くらいの値段格差にしてほしい。
そうするとエコノミークラスの値段が上がってしまうのか?
余計なことは考えずに、これからも出張の時はビジネスクラスを楽しもう。
それにしても、海外出張は2−3年ぶりなのにわざわざ「いつもお世話になっております。」と日本人の乗務員の人が挨拶に来てくれた。
「いえ、たまーにしか使ってませんよ。」と言いたかった。もとが貧乏人の自分はケツがかゆくなる思いだった。