日本を棄てた日本人

古い知り合いと連絡がとれて、昔のことを色々思い出そうとしている。そんな中、わかっていた事だが、It suddenly hit me...
アメリカに来て20数年が経っていると言う事実。そしてもうすぐアメリカで生きた時間が、日本で生きた時間を超えてしまう。
確か、こっちに来てすぐの頃に買ったこの本。内容はつまらなかったのだが、タイトルを見て何となく罪悪感を覚えていた。

  
自分は日本を、そして家族や友人、いろいろなしがらみも棄ててきたのか?な〜んて自問自答していたなあ、あの頃は。
一時期は、またいつかお国のために役立つことをしたい! などと熱く思い込んでいたが、最近ではそんな思いもすっかりしぼんでいる。日本は好きなので、将来は春と秋は日本で過ごし、夏と冬は気候の良い場所(カリフォルニア、ハワイ等)で暮らすのがいいなぁ〜、と夢見ている。
  
でも、また日本に帰って日本の会社で仕事をしたいか?と聞かれると。。。No, である。(その前に雇ってもらえないだろうが。)
世界一の技術と品質を誇っていた家電製品も、一部を除いては目も当てられない状況。車も品質の差は無くなってきている。材料関係、工作機械等、地道な努力が必要な産業はまだ優位性があるのだろうか? なんだか見通し暗いなぁ。と言うか、日本が他の国よりも優れている、というのはもともとまぼろしだったのか?と疑ってしまうほど。アジアの他の国より数十年先に近代化が始まって、ちょっと先にスタートできただけなのかもな。
まだまだ優秀な人がたくさんいるのにこんな状況。政治家と経営者が悪いんだ!と叫んでみても、両方ともすぐには変わらないから困ってしまう。このまま日本はヨーロッパの国々のように、過去の栄光だけの国になってしまうのか。それなら、それでも良いが、せめて日本の古き良き部分はちゃんと残して欲しい。
な〜んて、日本を棄てた人間にはあまり関係の無いこと。。。かな? 愛しき日本、でも愛しいだけに見てるだけでがっかりさせられる今日この頃。