体より、心のダメージが大きいDNF(途中棄権)

DNF, Did Not Finish. An event for which the participant never finishes.

今日のハーフムーンベイマラソン、早い話が途中棄権だった。初めてのDNF、これは。。。辛い、正直言って。もちろん肉体的な限界に達したか、それに近づいたので棄権したのだが、こんなに悔しいとは予想していなかった。
  
今朝は午前4時前起床、5時に待ち合わせをしてハーフムーンベイに向かい、6時前には駐車場に到着。
体調はすこぶる良かった。天気も出発前は少し肌寒いくらいのよい天気。テーパリング、カーボローディングもほぼ順調に行い、万全な準備でスタートラインに並ぶ事が出来た。
小規模なレースで、早い時間に行ったためトイレの列にも3人しか並んでいない。バッグチェックなどもそこいらのトレランレース並みの小ささ。Hwy 1の渋滞のためか、スタートが15分遅れ、7時15分にスタート。
最初の10マイルくらいは目標ペースか、それより少し早いペースで順調に走れた。Ritz Carlton Hotelの敷地内で折り返しだったのだが、ここで予想外の坂道に少しエネルギーを使う。
また、3割がダートトレイルのこのコース。トレランでダートは慣れているはずだったのだが、12マイル辺りで思いっきりすっ転んでしまった。左手、右ひじ、右ひざを擦りむく。転んだ事のある人はわかると思うが、転ぶ瞬間は筋肉がかなり収縮する。左ふくらはぎに痛みを感じ始めた。トレランレースでも転んだ経験の無い自分。後で考えてみたら、この頃からすでに意識朦朧の状態が始まっていたのかも。
  
ハーフを1時間55分位で通過し、ペースが少し落ちたが、その後17マイルまでは何とか目標ペース以下で走る。しかし、14マイル辺りからふくらはぎにピキピキ感が出始め、痙攣の前兆。ここでペースを落とせば良かったのだろうか。だましだまし走ったが、18マイルですでにペースが落ちて、19マイルのMarverick Hill、仲間内で『M字坂』と呼んでいた坂でひどい痙攣が始まった。歩いて登ろうとしたが痙攣はひどくなく一方。おまけに、原因はよく分からないが、頭がフラフラ、歩くのも辛いくらいの状態。上半身、特に両腕がしびれ、感覚が無くなって行った。
坂の頂上でペーサーのAさんが待っていてくれたが、動けない状態になり日陰に倒れ込んだ。そして、倒れ込んだが最後、両足が激しく痙攣。。。ふくらはぎ、すね、太ももと次々と痙攣していく。ここでAさんが通りかかったランナーに医療班を呼ぶように頼み、しばらくGUを流し込んだり、水分補給したりして、痙攣が治まるのを待った。少し楽になったので、歩いて帰ろうとしたが再び痙攣し始め、結局パークレンジャーのトラックでスタート地点まで送ってもらう事に。
と、思ったら、なんとトラックのバッテリーがあがってしまい、かわりのトラックを呼んでもらう。つくづくついてない日だったなぁ。
  
まあ、いくら状態が良さそうだからといって、練習でもちゃんと出来ていないペースで走ろうとすること自体に無理があったのだが、挑戦してみたかった。3時間50分は無理でも、せめてサブ4は是非とも達成したかった。なのに途中棄権。。。
友人達とランチを食べて帰る頃にはすっかり足の痛みも和らいでいた。なんだか、本当に体力の限界だったんだろうか、と自問してしまう。
でも、ある意味これが自分の限界なんだなと思い知らされた。マイル8:30 - 8:45で走ると心拍数もずーっとZone 4だし、足も痙攣する。次のマラソンはマイル9:00くらいで走ってみよう。良い経験になった。明日へつながる経験だ!
  
悔しーーーーい!!!(本心)