2014 東京マラソン

東京マラソン前日から女房の実家に泊めてもらった。実を言うと新宿辺りのホテルに泊まりたかったのだが(便利だから)、マラソンだけ走って、親にも会わずに帰ると非難を浴びそうなので。。。まあ、年に一度の親孝行だし。
レース前なので炭水化物中心で胃に優しい食べ物、それから酒類は飲めない旨を伝えておいたが、夕食は霜降り肉のすき焼きにしっかりビールが付いて来たwww 美味しそうだったので食べたが、肉は控えめにしておいた。熱〜いお風呂に入って早めに休む。日本の家はセントラルヒーティングがないので寒い。何度も目が覚めた。
  
当日は午前5時起床、6時過ぎには家を出て新宿に向かった。電車に乗ってから気がついたが、エキスポでもらった透明のビニール袋をそのままかついで、ジャージ姿で電車に乗っているランナーはほとんどいない。皆さん普通の格好にバックパックなどを持参。それを袋に入れて預けるのだろう。アメリカ人のSと「ちょっと恥ずかしいなぁ。」と話していた。
  
他のランナーと待ち合わせしたのだが、スタート地点の事情が分からず、手荷物を預けるトラック近く、水の橋の下で待ち合わせ。スタート1時間くらい前にはしきりに荷物を預けてスタート地点に行くようアナウンスを繰り返す。

  
スタートはFブロックから。どういう申請をしたのか忘れたが、このグループはおそらく4時間30分くらいで走るペースだと感じた。3時間50分が目標だったので、できればCとかDブロックからスタートしたかった。スタート前に国歌斉唱。もちろん「君が代」だったが、マラソン前に聴くのは初めて。気持ちが引き締まった。

  
スタートまで分刻み(秒刻み?)で物事が進行され、きっちりオンタイムの9時10分にエリートがスタート。その後のろのろとスタートまで進み、ゲートをくぐったのは9時17分くらい。浅田真央ちゃんに失礼な発言をした森喜朗がいたのでツバを吐きかけてやった。出来れば石を投げたかったが。。。

  
スタート後も超混雑していてペースが上がらず。何せ自分のペースで走るにはジグザグに人ごみを抜け、加速、減速を繰り返す。おまけに芸能人やコスチュームのランナーを見つけては写真を撮りながら走っていたので、余分に体力使った気がした。
芸能人達はカメラ、音声、トレーナーなどに囲まれて走っているのですぐにわかる。ただ問題は日本のテレビをほとんど見ない自分には誰だかわからないこと。コスチュームに関しては、もちろんクマモンもいたが、ふなっしーが大人気で沿道の熱い声援を浴びていた。
  
ファッションモデルの山岸舞彩ちゃん。きれいでスタイル抜群。輝いていたねぇ〜。

ノッチと奥さん。残念ながら途中でカットされたらしい。

ふなっしー

十字架を背負って世界中のマラソンを走る人。裸足だしw

司会者の宮根さん。4時間15分。

スーツ姿。靴もちゃんと革靴に見える工夫がされていた。

しばらく並んで走った白雪姫。

  
コースは最初の5kmが緩い下り、そのあと35km過ぎまでフラット。最後に橋をいくつか超えるのでちょっとした登りがある。天気も寒めだったし、良いタイムがでてもおかしくないコース。ただ、品川までの折り返しと、浅草までの折り返しの部分はかなり長く、延々と続き少しだけ心が折れそうになった。(折れなかったが) もう少し東京の景色を楽しみたかったが、後ろの人と足がぶつかりこけそうになったり、ジグザグ走行であまり余裕がなかった。逆に応援にきてくれていたFさんが20km辺りで見つけてくれて元気を頂いた。なんと言ってもこのマラソンは彼女のために走ったのだから。


  
東京マラソン最大の難関と言われる佃大橋。36kmくらいから少し登る。ここは何とかペースを落とさず乗り切ったが、39km辺りから急に吐き気をもよおす。最後の給水所も飛ばしてラストスパート!と思ったが40km付近で胃が痙攣し始めた。吐きたかったが何も出ず。そのうちに胸筋や背中まで痙攣し始め敢えなくスローダウン。ゆっくり走ったら楽になったので、そのままフィニッシュへ。
結果は3時間53分53秒。PRならず。しかしとりあえず2回目のサブ4。これで去年のCIMでのサブ4はまぐれではなかった証明が出来た。嬉しさと悔しさが入り交じったフィニッシュ。どちらかと言えば悔しかったかも。足は売り切れてなかったので、胃が持てばもうちょっと行けたかも。胃ってどうやって鍛えるのだろう?


  
フィニッシュ後はビッグサイト内で手荷物受け取り、着替え、待ち合わせ場所などをグルグルと歩かさせられてやっと出口へ。着替え場所に『足湯』があったが、う〜んこれはどうでしょうかぁ? 水虫のランナーもたくさんいると思うんだがなぁw
  
国際展示場駅の近くでうどんを食べ、女房の実家にりんかい線で戻る。シャワーを浴びて、すぐにFさんを含めた15名との宴会に新宿まで出かける。以前勤めていた会社の同窓会、自分の完走祝いとFさんを励ます会。
まずは全員で10秒間黙祷を捧げ、皆で涙する。つい最近信じられない悲しい出来事が起こったとは思えない気丈さで、Fさんは笑顔を見せていたが、さすがに泣き崩れる。せめてもの思い、自己満足なんだろうが、完走記念のメダルを進呈する。
これも彼女にとってはどうでも良い事だろうが、できればPRを出してメダルをあげたかった。単なるええかっこし〜か。

  
2次会に行き、最後は彼女も、みんなも笑顔で別れた。いろいろな人に会い、いろいろな話をして、いろいろな感情が入り交じった、かなり深くて濃い一日だった。