ベアフットの終焉

自分も愛用している、Vibram FiveFingersが「これを履いて走ると、足を強くして怪我を少なくする!」と誇大広告をしたとして訴えられていた件。Vibram側は非を認めていないが、いわゆるClass action lawsuitに対しては$3.75Mを支払うことに決定した様だ。詳しくはこの記事

自分も請求すれば$20-50のお金がもらえるらしいが、大体にしてどんな靴を履いていようが、走りすぎて怪我したから靴メーカーを訴えると言うのは、ホットコーヒーをオーダーしたら火傷したので店を訴える、バカげたアメリカ式の考えだと思う。確か、スケッチャーも「痩せる靴」だとか宣伝して訴えられていた覚えがある。おそらくベアフットブームを良く思わない、他の靴メーカーからの横やりが入ったのだろう。これでしばらくしたら、ランニングシューズには「この靴で走りすぎると怪我をする恐れがあります。」なんてラベルが付き始めるだろう。
ベアフットシューズで走ると、まずふくらはぎやアキレス腱にかなり負担がかかり、慣れるまでは長い距離なんて走れない。痛みを無理して走り続ければ怪我をするのは当たり前。自分もその一人だし。でも、それは自分の責任、自己責任。メーカーや他人に責任転嫁するのが気に食わない。まあ、「アップルのせいで、ポルノ中毒になった。」と訴えたやつよりはましか。
  
自分の中ではベアフットランニングのブームはすでに終わっていたが、ミニマリストシューズも含めてどんどん減って行くのだろうなぁ。すでにミニマリストで走っている人は別として、これから新しく買おうという人は大幅に減るだろう。さあ、ランニングシューズ業界、次なる流行は何だろう?