フラメンコに魅了された夜

仕事関係のおじさん達ときれいどころ(?)を加えた合計8名で飲み会。まずは、サラトガダウンタウンにあるワインバーSent Soviで軽く一杯。シャンパン、生のオイスター、チーズ臭いチーズなどをいただく。隣にフランス料理のレストランがある、こじんまりとして感じの良い店だった。次回来るときはワインバーでテイスティングして、となりに移動してディナーでもいいかな。あ、でもフランス料理はお口に合わないんだったw。
  
この夜のお目当ては、Aさんからのたっての希望だった、フラメンコショーを見に行く事。ほとんど常連になりかけているサラトガの「Tapaole」で、今月は2回、午後7時と8時半から。フラメンコを見ながら、スパニッシュタパス料理をいただく企画。小さなお店だし、正直フラメンコにはあまり期待していなかった。メキシコのおっさんがギターを弾き、おばちゃんがダラダラと踊る程度かな、と思っていた。しかし、店についてみると美女が二人フラメンコの衣装をまとっている。その隣には若いイケメンのギタリスト。おお、ちょっといいじゃん。
  
のんびりとワインやサングリアを飲みながら、タパス料理をつつき始めた頃に、ギタリストが何気にアルペジオを始めた。そこに、少し年季の入ったカンテの歌い手が静かにからみ始める。美女ダンサーの一人が歌い手からの目の合図で立ち上がり、踊り始める。数分もしないうちに彼女の表情はみるみる真剣さが増して行く。ギターと手拍子、そしてダンサーの足を踏み鳴らす音が激しくからみ始めると、彼女の表情がさらにキリッとし、気のせいか恍惚の表情へと変わって行った。フラメンコを生で見るのは初めてだが、あっと言う間に引き込まれて行った。ギターの音、カンテの響き、そしてダンサーの表情、全てがセクシー。ゾクゾクする。その間もダンスは激しさを増し、踊り子の額にはうっすら汗がにじんでくる。「もう終わるんじゃないか。」と思った瞬間、歌い手がダンサーに目で合図を送る。「もっと行けるか?もう一回行くぞ!」と言っているようだった。アドリブなのか。こんなに足を踏み鳴らすと近所迷惑なんじゃ、と思うほど激しく踊りまくる彼女。それを一瞬とも逃すまいと見つめ続ける若手のダンサー。曲が終わった瞬間、店の中がひとつになって感動した。いやぁ〜、期待してなくてゴメンね。「メキシコ人じゃねーか〜?」なんて疑ってゴメン。素晴らしい! 本場スペインから来ましたって感じです、はい。
  
そして、次に踊り始めた、ビアンカと言う名前の踊り子。まだ若いし、踊りのキレももう一人に比べると少し悪そう。しかしだ、この子がきれいなんだなぁ〜、まったく。そして、あんな表情で踊られたらすっかり恋に落ちそうになった。まあ、そんな歳でもないので落ちなかったが。いやはや、これは楽しかった。すっかりにわかフラメンコファンになってしまった。帰ってさっそくフラメンコギターを探し始めたのは言うまでもないwww。これはオススメ。店長のペドロにもしっかりお礼を言って店を後にした。また行こうッと。