数字合わせのためなら、情け容赦なく切り捨てるアメリカ式経営

会社の四半期の発表があった。先週に再び組織変更やレイオフがあったし、ライバル会社の発表も予想より少し低かったので、あまり期待せずにいた。ところが、フタを開けてみればウォール街の予想を上回る結果。After Hourに、ここ二日間で急落した株価は戻っているようだ。予算を見事にカットされてプロジェクトが中止になった人たち、注文をもらえなくなった業者さんたち、そして頑張っていたのにあっさりクビを切られてしまった人たちは、この発表をどんな気持ちで見ているのだろうか。。。 いつもの事ながらやるせなさを感じるし、正直「そこまでやるか。」との怒りも。
  
じゃあ、逆に社員や業者に優しくして赤字を垂れ流したほうが良いのか(とある日本企業の様に)と聞かれると、もちろんそれは困る。自分の会社の利益が上がり、株価も上がった方が良いに決まっている。矛盾だが、自分がかわいいに決まっている。コモディティ化が進む業界。高い利益率を維持するのはかなり難しくなっているのだろう。とりあえず、人も予算もカット、カットで切るだけ切る。そしてどこかで悲鳴が上がったら後で補充する。その結果、社員は高い給料、ボーナス、ストックオプションで儲けさせてもらう、株主は株で儲ける。いいことだが、疲れる。。。あと何年こんなことができるだろう、と弱気になってしまう。そろそろ将来のこと考えたほうが良いかなぁ。