Active Shooter training

会社でよくあるリーダーシップトレーニングの一つとして、"Work place violence"についてのトレーニングに強制参加させられた。セクハラトレーニングはよくあるのだが、職場での暴力って理不尽な上司にブチ切れて殴ったりすることなのか、それとも「言葉の暴力」などにも気を付けましょう的なトレーニングなのかなー、などと思っていた。しかしプレゼンテーションには"Active Shooter"と書いてある。一瞬意味が分からなかったのでググってみると、

An active shooter is an individual actively engaged in killing or attempting to kill people in a populated area.

  
ふーむ、会社員にこんなトレーニングするのか?と思いつつ話を聞いていた。主な内容としては、会社の中で「キレやすそうな人」の見分け方、そしてそんな人に気がついたらどう対処すべきかをかなり時間かけて説明していた。例えば、いつも会議とかで文句ばかり言っていた人が急に何も言わなくなったら、「静かになって良かった。」と思うんではなく、彼、彼女の中で何かが変わった、ブチ切れるサインかも、と考えろと。みょうにダブダブのジーンズを履いて、大きめのシャツを着ていたら拳銃などの武器を隠しているんじゃないかと疑えと。どこかの会議室などに入ったら、出口はどこか、もし殺人犯がマシンガンを持って入ってきたらどうやって逃げるか、あるいはどうやって抵抗するかを考えろと。職場でそんな事を考えなければいけないアメリカ。わざわざそれに対するトレーニングをやってくれる会社。悲しすぎる現実だし、バカバカしいなどと思っていたら、その日にアッ○ル社の会議室で死体が発見されたというニュースが飛び込んできた。殺人事件なのか分からないが、例えば人員削減などで腹を立てた人がブチ切れてショットガンを持って会社に乗り込むことはあり得る話。そんな世の中になっちまったかと思うと悲しい。。。さらに、このトレーニング効果で、どこに行っても非常口などを確認するようになってしまった単純な自分も悲しい。。。素直すぎる。